こんにちは。藤川@キクスイマグ中の人、です。
年に数回、家を出てからスマホを忘れた事に気づく日があります。すぐに気付いたときは取りに帰りますが、あきらかに戻るのが面倒な場合はそのまま外出となります。たまにそういう事があると、あらためてスマホに依存(というかその利便性を享受)している自分に気づきます。
たとえばポイントサービス。
放っておくと、いつのまにか財布の中がポイントカードでパンパンになっていませんか。昔はそういったカードは作らないようにしていたのですが、何か買うたびに、「ポイントカードをお持ちですか?」「いえ」「お作りしますか?」「いりません」という非建設的な会話が起きます。で、結局根負けして(その回避のために)作ることになります。まさにお店の思う壺です。そしてそれがいつぞや「侵略的外来種」となって(あ、この例え怒られそう…)、財布の中を席巻するようになるわけです。
しかし、ここに神降臨です。最近はスマホ用アプリに移行(または併用)という例が増え、徐々にですがこの「財布の中の乱」が、平定されつつあります。しかしここにも思わぬ伏兵が・・・。それは「スマホなしでお出かけ」。実は一昨日それが久しぶりにあって、買い物する意欲が一気に萎えてしまいました。「別にポイントなんか気にしないで買えばいいじゃん」と思うのですが、ポイントが付かないと、なんかすごい損をしたように感じます。
というのは、このポイント貯金が結構バカにならない。まさにチリツモ。マイレージやクレカ等でのポイントの獲得指南は、世にゴロゴロあるのでここでは触れませんが、普通に買い物してるだけでも、昼飯代くらいはすぐに溜まります。
ポイントサービスはもはや第二の通貨ではないかと思うような勢いです。でも実際のところどうなのだろうか。調べてみると、こんな数字が出てきました。市場調査で有名な「矢野経済研究所」が昨年、こんなプレスリリースを出していました。
◆2015年度のポイントサービス市場規模は 1兆4,440億円まで拡大
2015年度の国内ポイントサービス市場規模(ポイント発行額ベース)は、共通ポイントサービス事業へ新規参入する事業者が増加したことなどを背景に、ポイントの発行額が拡大したことなどから、前年度比105.2%の1兆4,440億円となった。◆2020年度のポイントサービス市場規模は2兆300億円まで拡大と予測
2020年度の国内ポイントサービス市場規模(ポイント発行額ベース)は、2兆300億円に達すると予測する。今後は、家庭用等の低圧分野(50kW未満)の電力小売の自由化や、予定されている都市ガス小売の自由化により、小売電気事業者やガス事業者によるポイント発行が拡大する見通しである。加えて、共通ポイントサービスにおいては、加盟企業1社で複数の共通ポイントサービスを導入するケースが増えることが考えられることなどから、引き続き、拡大基調が続くと予測する。
ポイント還元で1兆4,440億円! ちなみに同年の日本のGDPが約530兆円。単純計算で0.2%。大手銀行の普通預金が0.001%、定期でも0.02%というフザけた金利とくらべると、寝かしておくよりも使ちゃった方が得なんじゃないかという気になってきませんか(この比較、何か変かもしれないけど…)。
なので、わたしは今日も、店員さんに言われる前に、カードやスマホのバーコード画面を「ササッ」と提示するのです。