コラム

あなたの目線はどこにありますか

ソリューション開発部で特注製品の設計を担当している加々見と申します。このコラムでは、環境(仕事)によって変化した私の意識(目線)についてお話ししたいと思います。 カタログ品製造担当時代の私 入社当初の私は、工場勤務で、い […]
投稿日-2018年2月

 

ソリューション開発部で特注製品の設計を担当している加々見と申します。このコラムでは、環境(仕事)によって変化した私の意識(目線)についてお話ししたいと思います。

カタログ品製造担当時代の私

入社当初の私は、工場勤務で、いわゆるカタログ品(標準品)と呼ばれる製品の製造を担当していました。作業指示書の手順に従って、決められた部品を組み立てていき、動作の確認、調整試験といった流れに沿って製品を作ります。
高卒の私は電気的な知識も十分ではありませんでしたので、特に疑問を持つこともなく、与えられた仕事を黙々とこなすことで精一杯でした。また若かったので(今も若いですが・・・)、このような環境に慣れるのも早かったと思います。

この時の私の関心の中心は社内でした。あけ透けに言ってしまえば、上司や先輩です。(自分がする)仕事の良し悪しのモノサシは、上司や先輩がどう思うか。いかに社内で問題なく済ませるかでした。なので、何か問題が起きた時は、製品を使う人(お客様)にとってどうなのか?ではなく、「こうしないと上司に叱られる(=社内で問題になる)のでマズイな」と、少しズレた視点で物事を考えていました。

今思えば、めちゃくちゃ目線低かったな、と思います。足元だけを見て歩いているようなものです。とりあえず、自分の靴のちょっと先を見て、道に石ころや穴がなければいい、そんな感じです。若かったせいなのか(今も若いですが・・・)、当時の職場環境に慣れすぎてしまったせいなのか、そのように考えることに疑問を感じていませんでした。作っている製品についても、知っているつもりであって、実際にどのように使われているかを、ほとんどわかっていませんでした。

不思議なラジオCM

先日とあるお店に入った時、流れていたラジオを何気なく聞いていました。それはコマーシャルで、外国人向けに日本語を教えますというような日本語教室のものでした。詳しい内容を覚えていないのですが、この時こんな疑問が思い浮かびました。この放送を聞いて(お客様である)外国人に伝わるのだろうか?、と。私が外国に行ったとき、英語で話しかけられてもほとんど聞き取れなかった事を思い出します。

日本語でのラジオ放送です。日本語を教わりたいと思っている(日本語を知らない)外国人の方は、この放送自体を聞き取れないでしょう。となると、このコマーシャルは無意味としか思えません。伝えたい相手に、伝えるべき内容が届かない不思議なラジオCM・・・。そのとき「あ、なんか工場勤務時代のときの自分みたいだな」と思ったのです。

目の前の仕事(製造)は一生懸命におこないます。でもその先のこと(お客様の使用)には関心がほとんどないので、とりあえず目に入る範囲で問題がなければ(見えなければ)よし。このラジオCM自体(作品)は、素人の私が聞く分にはちゃんとしたCMでした。でも相手(外国人)のことを考えれば、言語は日本語ではないだろうし、ラジオ以外の媒体の方がいいような気もします。このラジオCMがどういった経緯で、ズレた結果になったのかはわかりませんが、想像するに、CM自体(作品)を作ることが目的になってしまったのかなと。

つまり目線がもう少し上にあがれば(伝えたい相手への想像力が働けば)、違った結果になったのではないかと思うのです。

で、今の自分はどうなのか?

現在は、特注製品を扱っていることもあり、製品の納品説明に伺うなど、実際にご使用になるお客様の元に出向き、直接お話しをさせていただく機会が多々あります。製品を設計、製造する仕事でありながら、お客様に近い立場でモノづくりができる環境です。どのような人に使ってもらい、どのような用途で使われるかを知っていることが、仕事のやりがいにつながることを日々実感しています。

自分が担当した製品を使っているお客様の姿を目の当たりにできる事は、とても素敵なことです。そういう風に考えらるようになった今の自分は、昔より少し目線があがったのかな、と思います。ただ目線の高さが身の丈を越えてしまうと、いわゆる「意識高い系」の人になってしまいそうなので、そこは要注意かもしれません。何ごともほどほどに、でしょうか。

こんなことを言っている私も、まだまだ未熟者で出来ない事も沢山あります。毎日のように問題にぶち当たっています。しかしそんな時にも、目線が下がらないように、この仕事は誰の何のため?という「そもそも論」に立ち返りながら、仕事に向き合っていければ、きっといい結果が出ると信じています。

なお、最後にお断りを。このコラムは「だから工場はダメなんだ」ということを言いたいわけではありません。工場のように分業が発達した職場(環境)は、次工程(最終的にはお客様)が見えにくくなりやすいということを、経験として知ることができました。なので、工場であっても、次工程(最終的にはお客様)を知ることで、より良くなるのではないかな、と思った次第です。その辺りは誤解のなきよう、よろしくお願いいたします。

執筆者: 加々見

[主な製品開発実績] 特注電源システム、特注電子負荷システム、電源瞬断装置、 直流安定化電源 PAT-T高圧シリーズ

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