一般的に絶縁物(体)に電圧を印加したときに流れる電流を漏れ電流と呼んでいます。従って、耐電圧試験、絶縁抵抗試験、及び漏洩電流試験のときに流れる電流はみな、漏れ電流と呼ばれています。
ただし、漏洩電流測定方法の国際規格IEC60990:1999-08では“漏洩電流”、“漏れ電流”という表現は使用せず“接触電流”、“保護導体電流”という用語を使用しています。従って、この規格の正式な名称も「接触電流及び保護導体電流の測定方法」となっています。
いずれの試験でも、この絶縁物に電流が流れると絶縁物としては良い方向ではありません。当然、多くの電流が流れれば感電または火災の危険があります。