高機能交流安定化電源 PCR-LEシリーズを発表
2011年7月20日
7月 20 ,2011
菊水電子工業(本社:神奈川県横浜市 代表取締役社長:小林一夫)は、新エネルギー分野をターゲットとした高機能交流安定化電源「PCR-LEシリーズ」を、 2011年9月に発売することを公表いたしました。
PCR-LEシリーズは、当社PCR(L/LA)シリーズ(リニアアンプ方式)の流れを継承する高性能、多機能型交流電源です。高品位な安定化電源としての利用はもちろん、広帯域に自由に波形制御できる同方式の特性を活かした様々な応用が可能です。特に、「新エネルギー分野」と呼ばれる、太陽光、風力、燃料電池、ガスエンジンといった分散型発電の「系統連系試験」での中核装置として、負荷装置や電力アナライザ等と連携した試験システムの構築が可能です。
また、豊富なオプション類を組み合わせることで、低周波イミュニティ試験や各種の電源環境試験にも対応。さらに並列・三相運転オプションにより、単相で27kVA、三相で54kVAまで拡張することができますので、大規模なEMCサイト用電源、また大容量化する産業用エアコンの試験用電源として利用することができます。
ラインアップ
モデル | 仕様 |
---|---|
PCR500LE | 500VA、AC1〜300V、1〜999.9Hz、DC±1.4〜±424 |
PCR1000LE | 1kVA、AC1〜300V、1〜999.9Hz、DC±1.4〜±424 |
PCR2000LE | 2kVA、AC1〜300V、1〜999.9Hz、DC±1.4〜±424 |
PCR3000LE | 3kVA、AC1〜300V、1〜999.9Hz、DC±1.4〜±424 |
PCR4000LE | 4kVA、AC1〜300V、1〜999.9Hz、DC±1.4〜±424 |
PCR6000LE | 6kVA、AC1〜300V、1〜999.9Hz、DC±1.4〜±424 |
PCR9000LE | 9kVA、AC1〜300V、1〜999.9Hz、DC±1.4〜±424 |
特長
- AC1〜300V、1〜999.9Hz、DC±1.4〜±424V
- AC、DC、AC+DCの各出力が可能
- 新開発のリニアアンプ回路の採用により、電圧波形歪み0.2%以下(FAST時)、電圧応答速度30μs
- 約20%の小型軽量化(当社従来製品比)
- ベースモデル:単相500VA〜9kVA(三相はベースモデルの組み合わせにより構成)
- フロントパネル脱着可能(延長ケーブルでリモコンとして利用可能)
- 電力をはじめとする各種の計測機能を標準装備
- 波形生成機能(電源ライン異常シミュレーションなど)
- パワーユニットは1kVA単位で保守が可能
- 電源本体の待機電力を削減する「スリープ機能」、「パワーセーブ機能」を装備
- トリップ動作の(時間・連続)選択可能な電流リミット機能により「定電流的動作」も可能
- 単相/単相3線、単相/三相切換システムも可能(オプション)
- 逆潮流を伴う「系統連系試験」に(系統連系技術要件ガイドライン準拠)
- IEC61000-3および4シリーズ規格適合試験システムに
- RS-232C標準装備、GPIB/USB/LANインターフェースはオプション
オプション(予定)
- リモートコントローラ
- インターフェース(GPIB/USB/LAN(LXI対応))
- 並列運転ドライバ
- 三相出力ドライバ
- 単相3線出力ドライバ
- パラレルターミナル
- 単相/単相3線出力拡張キット
- 単相/三相出力拡張キット
- 任意波形作成ソフトウェア
- 電源線妨害イミュニティ試験ソフトウェア
販売データ
●市場:
開発部門の試作、実験、電源環境シミュレーション
品証部門の規格適合試験、不良解析
テストサイト、電波暗室用交流給電
製造設備のライン電圧安定化
検査での製品エージング
など
●販売開始:
2011年9月1日
●本体標準価格:
後日発表いたします
●販売目標台数:
600台(年間、シリーズ合計)
本件に対するお問い合わせ
菊水電子工業株式会社 営業推進部 販売促進課
〒224-0023 横浜市都筑区東山田1-1-3
TEL:045-593-7580 FAX:045-593-8672
E-mail:hanbai@kikusui.co.jp