大容量回生電子負荷装置
For progressive
PXZ Series

electric applications
高効率な電力回生でエネルギーのロスを削減
カーボンニュートラル時代の大容量回生電子負荷
定格電力20kWで3Uサイズを実現。
定電流、定抵抗、定電圧、定電力の動作モードに加え、I-V 特性機能を搭載。
LAN、USB、RS232Cの標準装備により、各種評価システムへの組み込みが容易。
大容量回生電子負荷装置 PXZシリーズ
PXZシリーズは、定格電力20kWで3Uサイズを実現した高効率、高信頼性、大容量の回生電子負荷装置です。本シリーズは、定電流、定抵抗、定電圧、定電力の動作モードに加え、任意のI-V特性をCC,CVの動作モードごとに設定できるI-V特性機能を搭載しています。その他にシーケンス機能、プリチャージ機能、同期運転機能、パルス機能、サイン機能、VMCB機能など多彩な機能を備えています。
LAN、USB、RS232Cの通信機能が標準装備されているので、各種評価システムへの組み込みが容易です。また、拡張性にも優れており、並列運転(最大25台)により500kWまで容量アップが可能です。
1500V
最大電圧:1500Vの高電圧対応。
回生効率
90%以上
負荷電力6kW以上で回生効率90%以上
標準装備
LAN、USB、RS232C、外部アナログ制御(絶縁タイプ)標準装備
性能・機能
回生効率
90%以上
※定格入力時
PXZシリーズは、高性能なスイッチング技術により負荷電力6kW以上で回生効率90%以上(最高回生効率約95%)と高効率で電力回生します。回生した電力は、お客様の事業所内で消費できるため、事業所全体での二酸化炭素の排出量を大きく低減できます。
【ご注意】本製品は構内回生を前提に設計されています。(電力系統へ逆潮流させる系統連系装置ではありません。)


回生電力値が一目瞭然!

大型液晶ディスプレイに回生電力値をリアルタイムに表示。省エネ効果が一目で分かります。
*電力表示は参考値のため、最大約±500Wのばらつきが発生します。
拡張比2.25倍~3倍の広い動作領域
PXZ20K-500の動作電圧範囲は10V~500V、PXZ20K-1500は30V~1500Vです。拡張比2.25倍~3倍の幅広い動作領域を実現しています。

5段階のスルーレート切り替え
CVモードまたはCCモード時において、電流または電圧を変化させるときの、変化の速さを設定できます。これにより、DUTの用途に応じて最適な試験条件を設定することが可能です。

*スルーレートは下記の場合に機能します。
- 設定値を変更して電流値または電圧値が変化したとき。
- 外部コントロールで電流値または電圧値が変化したとき。
- ロードオンで電流値または電圧値が変化したとき。
- ロードオフにしたとき。

動作モード
PXZシリーズは、下記の4つの動作モードを備えています。また、CCモード、CVモードではI-V特性機能を設定が可能です。
CC
CR
CV
タッチパネルディスプレイ搭載
ディスプレイを指で押す、またはスワイプすることで、画面に表示された項目を選択したり、数値を設定することが可能です。ディスプレイは感圧式のため、手袋をしていても操作ができます。

優先動作モード
ロードオン直後に優先する動作モードをCC、CR、CPから設定できます。DUTからの入力が設定値に達すると、動作モードはDUTの状況に応じて自動で切り替わります。接続したDUTの電圧がPXZシリーズの電圧設定値より高い場合は、DUTからPXZシリーズに電流が流れます。DUTとしてバッテリーまたは電源などを接続した場合には、CCを選択してください。
外部コントロール機能
後面パネルのEXT CONTコネクタを使用して、外部機器でPXZシリーズを制御できます。汎用デジタル入力端子と汎用デジタル出力端子には、任意の機能を割り当てることができるため、その他の計測機器との組み合わせによるシステム構築が容易です。デジタル入出力は、NPNタイプ/PNPタイプどちらのPLCにも標準で対応します。アナログ入出力は標準で出力端子から絶縁されていますので、PLCからのアナログ制御が安全に行えます。

端子番号 | 方式 | I/O | 名称 | 内容 |
---|---|---|---|---|
1 | デジタル | O | OUT Ch.1 | 汎用出力端子 |
2 | デジタル | O | OUT Ch.2 | 汎用出力端子 |
3 | デジタル | O | OUT Ch.3 | 汎用出力端子 |
4 | – | – | DO COM | デジタル出力のコモン |
5 | – | – | DI COM | デジタル入力のコモン |
6 | デジタル | I | IN Ch.1 | 汎用入力端子 |
7 | デジタル | I | IN Ch.2 | 汎用入力端子 |
8 | デジタル | I | IN Ch.3 | 汎用入力端子 |
9 | – | O | +12V OUT | デジタル入力に利用できる 12V 基準電圧 |
10 | – | – | – | 未使用 |
11 | – | – | A COM | アナログ信号のコモン |
12 | アナログ | O | VMON | 電圧モニタ |
13 | アナログ | O | IMON | 電流モニタ |
14 | デジタル | O | OUT Ch.4 | 汎用出力端子 |
15 | デジタル | O | OUT Ch.5 | 汎用出力端子 |
16 | デジタル | O | OUT Ch.6 | 汎用出力端子 |
17 | – | – | DO COM | デジタル出力のコモン |
18 | – | – | DI COM | デジタル入力のコモン |
19 | デジタル | I | IN Ch.4 | 汎用入力端子 |
20 | デジタル | I | IN Ch.5 | 汎用入力端子 |
21 | デジタル | I | H ALARM IN | HIGH アラームの EXT HIGH の発生 |
22 | – | – | 12V COM | 12V 基準電圧のコモン |
23 | – | – | A COM | アナログ信号のコモン |
24 | アナログ | I | EXT CV | 定電圧モード時の電圧制御 |
25 | アナログ | I | EXT CC/CP | 定電流/定電力モード時の電流制御 |
汎用絶縁デジタル入力端子は、Ch.1~Ch.5まであります。右記の項目から任意の設定値を選ぶことが出来ます。

汎用絶縁デジタル出力端子は、Ch.1~Ch.6まであります。右記の項目から任意の設定値を選ぶことが出来ます。

シーケンス機能
あらかじめ設定した動作を連続的に実行することができます。プログラムは合計で30個、ステップ数は全プログラムあわせて最大10,000個まで作成可能です。また、本体メモリーに保存されているプログラムは、フロントパネルからUSBメモリーに書き出す事ができます。

プリチャージ機能※
プリチャージ機能は、設定したCV電圧までCCモードで定格の5%の電流を流す機能です。プリチャージ機能を使用することにより、OBC開発などでインバータ評価時のDCリンクコンデンサ、またはDC/DCコンバータ評価のDCリンクコンデンサを任意の設定電圧までチャージして放電試験を開始することが可能です。これにより、突入電流を抑制しDUTのデバイス劣化、バッテリーの劣化を防止できます。また、PXZをバッテリー模擬とするシステム検証にて、プリチャージ機能を用いて設定電圧まであらかじめ上昇させることでシステム側の誤診断(断線、バッテリー故障)により試験が開始できないなどの状況を回避することが可能です。
※インターロックを解除しプリチャージを有効とする必要があります。

I-V特性機能
I-V特性上の任意の点を複数登録することで、任意のI-V特性をCC,CVの動作モードごとに設定できます。任意の点は3点~100点まで登録できるため、二次電池などのI-V特性をシミュレーションすることが可能です。

- Regenerative DC Electronic Load
- PXZ SERIES
- Regenerative DC Electronic Load
- PXZ SERIES
LAN標準装備×VMCB(仮想マルチチャンネルバス)機能
PXZシリーズは、通信インターフェースとしてLAN、USB、RS232Cを標準で装備しています。また、複数のPXZシリーズを仮想グループ化して管理できる仮想マルチチャンネル(VMCB)を併用することで、1対Nはもちろんのこと、N対Mかつ大規模なネットワーク型の遠隔制御・監視を効率よく行うことができます。通信ポートを節約したり、複数台(最大8台)のPXZシリーズの制御タイミングを合わせる場合に活用できます。また、マルチチャンネルには、当社製のPXBシリーズも混在して接続することも可能です
VMCBマスタ機をLANで接続する場合
通信監視機能
通信を監視する機能を備えています。例えば、LANケーブルが抜けてしまって通信が確立しない場合など、設定した時間内に通信がないとアラーム(アラームランプ点灯)、となり出力をオフします。無制御状態での動作を防止し、システムの信頼性を向上します。

LAN接続でのセキュリティについて
組み込まれているWEBサーバについては、パスワードによるアクセス制限をかけることができます。またVXI-11/HiSLIP/SCPI-RAWでの制御については、IPアドレスによるホスト制限を設定可能。ホスト登録した端末(最大4台まで登録可能)以外からのアクセスを防止することができます。
並列運転で最大25台、500kWを実現※
マスタ機を含めて最大25台(500kW)まで並列接続できます。接続はワンコントロール並列運転となり、マスタ機のパネルでシステム全体の制御及び表示が可能になります。自動認識機能を有しているため、煩わしい設定が無く、大容量システムが構築できます。
※入力定格電圧の異なるモデル同士でも並列運転が可能。
★10台以上の並列運転をご希望の方はご相談ください。

データロギング機能
表示された最新の測定値(電圧、電流、電力、経過時間、積算電流、積算電力)を内部メモリーに記録します。測定値の記録条件を設定することで各測定値の記録するタイミングを制御できます。測定したデータは、リストまたはグラフで表示できます。

同期運転機能
PXZシリーズを付属の同期運転信号ケーブルで接続するだけで、同期運転をすることができます。接続中のどのPXZシリーズからでもロードオン/オフ、測定、およびシーケンスの同期運転ができます。PXZシリーズであれば、どの機種も混在して接続可能です。また、並列運転の状態でも同期運転できます。
- 複数台のロードオン/オフ
- 測定を同期する
- 複数台のシーケンス開始タイミング、一時停止解除タイミングを同期する

EXT SYNCのOUTコネクタとINコネクタを同期運転信号ケーブルで接続してください。
測定データの保存
記録した測定値データをCSV形式でUSBメモリーに保存できます。
選べる電源入力
三相3線200Vモデル又は三相3線400Vモデルが選択可能。世界各国の電源事情に対応します。
高温下でも安心、信頼のタフ性能
動作温度は0℃~50℃のタフ性能。装置組込などで、周囲温度が厳しい環境でも十全に性能を発揮できます。

安心の保護機能
- OVP(過電圧保護)
- UVP(低電圧保護)
- WDOG(通信異常保護)
- OPP(過電力保護)
- OCP(過電流保護)
- EXT LOW(外部入力アラーム検出)
後面パネル端子形状
