ACモータ評価用電源
三相モータ特性評価用電源
三相ACモータでの活用事例をご紹介します。
今回紹介する事例では、モータを駆動させるインバータの代わりに大容量スマート交流・直流安定化電源 PCR-WEA/WEA2 シリーズを使用しています。
例えば、EVやPHVに使用されるモータは主に三相同期モータです。モータを適切に駆動させるためには、制御用のコントローラが必要となります。このときPCR-WEA/WEA2 シリーズは、コントローラの指令に従って忠実に動作する模擬インバータとなります。
三相モータの特性評価にご使用いただけます。PCR-WEA/WEA2 シリーズは綺麗な三相交流波形を生成しますので、モータを制御するドライバから電圧アナログ信号を入力することでPWMインバータの代用になります。
PWMインバータの特性を含まない素のモータ特性取得にお薦めです。
ポイントは
波形歪の小さい交流波形
ここで、今回使用しているPCR-WEA/WEA2 シリーズを使うメリットをご紹介します。
一つ目は、最大5kHzの広帯域を誇っていることです。2万回転の高回転モータの駆動にも十分対応できるだけの周波数帯域を持っています。
二つ目は、低ひずみで低ノイズであること。モータ本来の特性を確認できる綺麗な波形を供給できます。
三つ目が、任意波形機能を活用することで、実車に搭載されているインバーター波形の再現もできるということです。非常に高いキャリア周波数を誇るPCR-WEA/WEA2 シリーズであればかなりノイジーな波形でも忠実に再現できますので、ぜひご活用してみてください。
三相発電機特性評価
発電モータで発生する逆起電力や回生電力に対応する事例のご紹介です。
PCR-WEA/WEA2 シリーズは標準で電力回生機能を搭載しています。回生可能な電力は、電源容量の100%、しかも連続かつ時間無制限で受け取ることができます。
このことから、ブレーキ時に発生する回生電力を安心して受け取ることができます。
標準搭載の出力インピーダンス設定機能を活用することで、疑似抵抗負荷として使用可能です。疑似負荷として使用する際には、発電機に対して設定電圧を低く設定します。
設定したインピーダンス値に比例した電流が供給され、電力を回生することができます。
実験波形のご紹介【参考】
ここでちょっと役立つプラス・ワン ポイントを紹介します。
電源に搭載されている出力インピーダンス機能を回生動作時に使用する方法です。電源側の電圧をモータ側の出力電圧よりも低く設定するのがポイントです。
この機能を活用すると連続運転時の電力回生模擬負荷として機能させることができます。エネルギー消費を低減し、CO2排出削減にも貢献します。また、交流だけでなく、直流電圧に対しても対応しているので、幅広くご活用いただけるのもポイントです。