電気安全規格試験マルチアナライザ
TOS9302
TOS9302
630,000円 (税込:693,000円)
- AC耐電圧試験最大印加電圧:5kV/100mA(500VA)
- アース導通試験測定範囲:0.001Ω〜0.600Ω(3.0A〜42.0A)
- 新開発アンプで最大40AのAC/DC双方のアース導通試験が可能
- 絶縁破壊の検出感度を設定可能
- AC5kV/100mA、DC7.2kV/100Wの耐電圧試験機能
- LAN/USB/RS232C標準装備
- 視認性の高いカラー液晶ディスプレイ採用、各試験における測定値や規格概要などを表示



- 製品詳細
- アプリケーション
- 仕様・外形図
- オプション
- ダウンロード
製品詳細
TOS9300シリーズは、電子機器/電子部品に対して数種類の安全試験をすることができる電気安全規格試験マルチアナライザです。安全試験の種類には耐電圧試験、絶縁抵抗試験、アース導通試験、漏れ電流試験(接触電流試験、保護導体電流試験、患者漏れ電流試験)、部分放電試験があります。必要な試験の組み合わせに応じて機種構成されているので1台で無駄なく様々な安全試験に対応できます。研究開発設備、品質保証試験や規格認証機関の試験設備、生産ラインの設備に適しています。
形名 | 対応試験項目 | |||||
AC耐電圧 | DC耐電圧 | 絶縁抵抗 | アース導通 | 漏洩電流 | 部分放電 | |
TOS9300 | ● | ● | ||||
TOS9301 | ● | ● | ● | |||
TOS9301PD | ● | ● | ● | ● | ||
TOS9302 | ● | ● | ||||
TOS9303 | ● | ● | ● | ● | ||
TOS9303LC | ● | ● | ● | ● | ● | |
TOS9320 | 4ch高電圧スキャナ、接触確認機能付き、単体で試験器からの出力を分配可 | |||||
常に安定した出力でAC耐電圧試験を実現![入力電圧変動率±0.3%]
一般的な耐電圧試験器は、ACラインの入力電圧に対してスライドトランスを使い昇圧して出力しています。このスライドトランス方式では入力電圧の変動が出力に影響するため、正しく試験できないことがあります。歪んだ電圧を被試験物に印加する事は新品不良の原因を作ってしまう(部品劣化の加速)場合もあるのです。
TOS9300シリーズは高効率PWMアンプを内蔵しており、ACラインの変動に影響を受けない安定した高電圧を出力できますので、電圧変動の大きい地域でも『安心』して、『安定』した信頼性の高い『安全』な試験が可能です。
電流検出の応答速度(Filter)
耐電圧試験器は、絶縁破壊したか否かを判定する試験の為、基本的には部分放電のような瞬間的な放電電流については、合否判定には含まれません。
しかし、絶縁破壊の前兆を知りたいというニーズにお応えするため、TOS9300シリーズでは、5段階の応答速度(感度)の設定が可能です。従来の耐電圧試験では検出できなかった小さな放電も検出可能となります。
設定値 | 説明 | |
LPF | Slow | 平均値応答型の電流検出で、当社の汎用AC耐電圧試験器の電流検出応答と同等です。安全規格で定義されている絶縁破壊の検出に適した設定で、一般の電子機器、電子部品などの耐電圧試験に使用します。一般の安全規格では絶縁破壊とみなされないコロナ放電などは検出しにくい設定です。 |
Medium | ピーク検出に近い平均値応答型の電流検出で、Slowより応答が速い設定です。上限判定の検出速度が速いため、小型電子部品などの絶縁破壊しやすいEUTの耐電圧試験に適しています。コロナ放電のような瞬間的に生じる放電、周波数成分の高い放電でも検出されることがあるため、再現性のある耐電圧試験には向かない場合があります。 | |
Fast | ||
HPF | Slow | コロナ放電などの非常に小さい放電を検出しますが、再現性は低くなります。 |
Fast | ||
特長
10KEYの配置による操作性の向上
ロータリーノブスイッチに加えて、10KEYを新たに装備。設定値をダイレクト入力で設定可能。さらに前面パネルのUSBコネクタにキーボードを接続すると、キーボード*から数字/文字を入力することが出来ます。
*使用可能なキーボードのタイプは、106または109日本語キーボード、および101または104英語キーボード
I/Vモニタ端子(アナログモニタ)
後面パネルのI/V端子から出力される信号により、カレントセンサや高電圧プローブを使用せずに、耐電圧試験中の電流波形/電圧波形をオシロスコープで確認することが出来ます。
STATUS OUTコネクタ
後面パネルのSTATUSコネクタから、オプションの警告灯ユニット(PL02-TOS)への信号が出力されます。高電圧出力中や試験NGの状態を警告灯などを接続して駆動させることが可能です。
ワールドワイド対応
グローバルに使用可能!
入力電源を変更することなく海外工場でもそのまま使用可能。
出力周波数を選択可能!
入力側の電源環境に依存しません。周波数50Hz/60Hzの安定した試験電圧を供給。
最大40A AC/DCのアース導通試験に対応
新開発のアンプにより、一般家電製品のACアース導通試験からEV/PHVシステムのDCアース導通試験まで幅広く対応します。今後、増加が推測される車載関連のDC規格要求に柔軟に対応可能です。
高精度・高分解能・高速判定を実現
電圧計は±(1.2% of reading + 5V)/最小分解能0.1V、電流計は±(1% of reading + 2μA)/最小分解能1μAと高確度・高分解能のTrue RMS計測回路を搭載しています。また、オートレンジ機能を搭載し、下限判定確度も上限判定確度と同等の性能を実現したため、テストリードの未接続や接触不良などが有効に検出できるようになりました。さらに試験時間0.1秒の高速判定を実現。高精度・高分解能・高速計測・判定機能で確実な試験を行うことが出来ます。
正極・負極 絶縁抵抗試験
試験電圧は−25V〜−1000V、+50V〜+7200V、設定分解能1Vで99.9GΩまでの絶縁抵抗試験が可能です。IEC61730-2規格などのPV(太陽電池)モジュールの絶縁抵抗試験にも容易に対応。
自動試験が可能
あらかじめ設定した試験を組み合わせて連続的に実行することが可能です。自動試験は、プログラムとステップで構成されます。プログラムはステップの集合体です。1ステップごとに1つの試験が設定でき、ステップ1から1つずつ昇順に実行されます。最後のステップが終了するとプログラムが終了します。
放電機能(ディスチャージ回路を搭載)
DC耐電圧試験、絶縁抵抗試験では試験終了時、被試験物に充電されている電荷を強制的に放電するディスチャージ機能を搭載しています。放電時間の設定範囲は、0.0 s 〜100.0 sです。
EARTH FAULT保護機能
接地方式(GND)の設定がGuard(フローティング)の場合に誤って被試験物等を接地してしまうと、本製品の高電圧出力部から接地部に異常な電流が流れ操作者が感電する恐れがあります。EARTH FAULT保護機能が作動した場合、即時に出力が遮断されて試験が停止しますので操作者の感電を防ぐことが可能です。
オフセットキャンセル機能
出力ケーブル間などの絶縁抵抗、ストレー容量成分に流れる電流をそれぞれキャンセルすることが出来ます(DC試験は抵抗成分のみ)。AC耐電圧試験、DC耐電圧試験、絶縁抵抗試験、アース導通試験、漏洩電流試験の全試験モードで可能です。
メモリー機能で簡単設定
自動試験のプログラム機能による組み合わせ試験のメモリーとは別に、任意で設定した試験条件と選択されている試験モードの種類を本体メモリーやUSBメモリーに51個まで保存できます。試験開始を手間なくスムーズに実行できます。
校正期限お知らせ&警告機能
定期的な校正による試験器のトレーサビリティを確保するためにリアルタイムクロックICを内蔵。校正の期限を通知します。さらには期限を過ぎると警告メッセージを出すことによって使用に制限をかけることも可能です。
SIGNAL I/Oコネクタ
SIGNAL I/O | |||
端子番号 | 入出力 | 信号名 | 説明 |
1 | IN | INTERLOCK+ | インターロックの作動/解除。 |
2 | ー | COM | 入出力共通の回路コモン(シャシ電位)。 |
3 | IN | PM0 | セットアップメモリー、自動試験のプログラムメモリーを選択。 |
4 | IN | PM1 | |
5 | IN | PM2 | |
6 | IN | PM3 | |
7 | IN | PM4 | |
8 | IN | PM5 | |
9 | IN | PM6 | |
10 | IN | PM7 | |
11 | IN | STB | PM0 ~ PM7 の信号で選択したセットアップメモリー/プログラムの呼び出し。 |
12 | ー | Reserved | 未使用。 |
13 | ー | Reserved | |
14 | ー | Reserved | |
15 | IN | START | 試験の開始。 |
16 | IN | STOP | 試験の終了。 |
17 | IN | ENABLE | START 信号の有効化。 |
18 | - | COM | 入出力回路の共通コモン(シャシ電位)。 |
19 | IN | INTERLOCK- | インターロックの作動/解除。 |
20 | - | COM | 入出力回路の共通コモン(シャシ電位)。 |
21 | - | +24V | +24 V 内部電源出力端子。最大出力電流 100 mA。 |
22 | OUT | H.V ON/LINE ON | 下記のいずれかの場合にオン。 試験中。自動試験中。出力端子間に電圧が残留している。 TOS9303LC で AC LINE OUT から EUT に電力を供給中。 |
23 | OUT | RISE | 電圧上昇中にオン。 |
24 | OUT | TEST | 試験時間中にオン。 |
25 | OUT | PASS | PASS 判定時に、Pass Hold で設定した時間オン。 |
26 | OUT | U FAIL | U-FAIL 判定時に連続でオン。またはスキャナ接続時の CONTACT FAIL 判定時にL FAIL 信号と共に連続でオン。 |
27 | OUT | L FAIL | L-FAIL 判定時に連続でオン。またはスキャナ接続時の CONTACT FAIL 判定時にU FAIL 信号と共に連続でオン。 |
28 | - | Reserved | 未使用。 |
29 | OUT | READY | 試験が開始できる状態のときにオン。 |
30 | OUT | PROTECTION | 保護機能作動時にオン。 |
31 | OUT | STEP END | 自動試験の各ステップ終了時にオン。 |
32 | OUT | CYCLE END | 自動試験の最終ステップ終了時にオン。 |
33 | OUT | ACW | 試験モードで交流耐電圧試験を選択中にオン。 |
34 | OUT | DCW | 試験モードで直流耐電圧試験を選択中にオン。 |
35 | OUT | IR | 試験モードで絶縁抵抗試験を選択中にオン。 |
36 | OUT | EC | 試験モードでアース導通試験を選択中にオン。 |
37 | OUT | LC | 試験モードで接触電流試験または保護導通試験を選択中にオン。 |
仕様
項目 TOS9300 TOS9301 TOS9301PD TOS9302 TOS9303 TOS9303LC AC出力機能 AC出力部 出力範囲 0.050 kV〜5.000kV 分解能 1 V 設定確度 ±(1.2% of setting + 0.02kV) (無負荷時) 最大定格負荷 *1 500 VA(5 kV/100mA) 最大定格電流 100 mA (出力電圧0.2kV以上) トランス容量 500 VA 出力電圧波形 *2 正弦波 ひずみ率 2%以下(出力電圧0.5kV以上、無負荷時および純抵抗負荷時) クレストファクタ √2 ± 3 %(0.8 kV 以上) 周波数 50 Hz/60Hz 確度 ±0.1% 電圧変動率 ±3%以下(最大定格負荷→ 無負荷) 短絡電流 200 mA以上(出力電圧0.5 kV以上) 出力方式 PWMスイッチング方式 開始電圧(Start Voltage) 試験開始時の電圧を設定可能 設定範囲 試験電圧の 1%~ 99 % 分解能 1% 出力電圧監視機能 出力電圧が ±(10 % of setting + 0.05 kV)を越えた場合、出力が遮断され保護機能が作動 項目 TOS9300 TOS9301 TOS9301PD TOS9302 TOS9303 TOS9303LC 測定機能 電圧計 測定範囲 0 kV ~ 7.5 kV AC/DC 分解能 0.1 V 確度 ±(1.2 % of reading + 0.005 kV) 応答 真の実効値/平均値応答実効値換算を切り替え可能 別系統に波高値応答(波高値応答は RISE 中の絶縁破壊電圧測定用) ホールド機能 試験終了時の測定電圧値を、PASS / FAIL 判定表示中に保持 電流計 *1 *2 測定範囲 AC:0.00 mA ~ 110 mA、DC:0.00 mA ~ 22 mA
(実効成分と無効成分を含めた電流)確度 ±(1 % of reading + 2 μA)(実効成分) 応答 真の実効値/平均値応答実効値換算を切り替え可能 ホールド機能 試験終了時の測定電流値を PASS 判定表示中に保持 オフセット
キャンセル機能出力ケーブル間などの絶縁抵抗、ストレー容量成分に流れる電流を、それぞれ最大10mAまでキャンセル(DC 試験は抵抗成分のみ)。OFF機能あり。 校正 実効成分:純抵抗負荷を使用して正弦波の実効値で校正
無効成分:非校正- *1 交流電圧試験では、テストリードや治具などのストレー容量にも電流が流れます。
- *2 高温多湿時には本製品内部、外部の高電圧配線部から接地に対して誤差電流が多くなります。湿度が 70 % を超えると50 µA 程度の誤差電流が発生する場合があります。
項目 TOS9300 TOS9301 TOS9301PD TOS9302 TOS9303 TOS9303LC 判定機能 電流判定動作 判定時に出力が遮断される。ブザー音量は PASS、FAIL それぞれ個別に 0(OFF)~ 10 まで設定可能。自動試験ではプログラム終了時の判定のみブザーが有効。 Upper FAIL 判定方法 上限判定基準値(Upper)以上の電流が検出された。DCW では判定遅延時間(Judge Delay)中は判定しない。 表示部 「Upper-FAIL」が表示される ブザー オン SIGNAL I/O STOP 信号が入力されるまで連続でU FAIL 信号が出力される Lower FAIL 判定方法 下限判定基準値(Lower)以下の電流が検出された。電圧上昇時間(Rise Time)中と ACW 試験の電圧降下時間(Fall Time)中は判定しない。 表示部 「Lower-FAIL」が表示される ブザー オン SIGNAL I/O STOP 信号が入力されるまで連続でL FAIL 信号が出力される PASS 判定方法 試験時間を経過して Upper-FAIL、Lower-FAIL でなければ PASS 判定。 表示部 「PASS」が表示される ブザー オン(50 ms 固定) SIGNAL I/O Pass Holdで設定した時間までPASS信号が出力される。Pass HoldでInfinityを設定した場合にはSTOP信号が入力されるまで連続でPASS信号が出力される。 電圧上昇率判定動作 電圧上昇時間(Rise Time)中に電圧上昇率を監視。判定遅延時間の自動設定(Delay Auto)がON で出力電圧が 0.2 kV 以上の場合に有効。判定時に出力が遮断される。ブザー音量は PASS、FAIL それぞれ個別に 0(OFF)~ 10 まで設定可能。 dV/dt FAIL 判定方法 電圧上昇率(dV/dt)が 1 V/s に満たない場合に判定。 表示部 「Upper-FAIL(dV / dt)」が表示される ブザー オン SIGNAL I/O STOP 信号が入力されるまで連続で U FAIL 信号が出力される 上限判定基準値(Upper)設定範囲 AC:0.01 mA ~ 110.00 mA / DC:0.01 mA ~ 21.00 mA 下限判定基準値(Lower)設定範囲 AC:0.00 mA ~ 109 .99mA / DC:0.00 mA ~ 20.99 mA、OFF。
0.00 に設定時は OFFと等価。判定確度 *1 *2 ±(1 % of setting + 5 μA) 電流検出方法 下記の方法で基準値と比較
真の実効値を算出/平均値応答を実効値に換算応答速度(Filter)切り替え ACW 試験、DCW 試験で UPPER FAIL 判定の電流検出応答速度(感度)を 5 段階(LPF:3段階、HPF:2段階)に切り替え。 - *1 交流電圧試験では、テストリードや治具などのストレー容量にも電流が流れます。
- *2 高温多湿時には本製品内部、外部の高電圧配線部から接地に対して誤差電流が多くなります。湿度が 70 % を超えると50 µA 程度の誤差電流が発生する場合があります。
項目 TOS9300 TOS9301 TOS9301PD TOS9302 TOS9303 TOS9303LC タイマー機能 電圧上昇時間(Rise Time)設定範囲 0.1 s ~ 200.0 s 電圧降下時間(Fall Time)設定範囲 *1 0.1s ~ 200.0 s、OFF 試験時間(Test Time)設定範囲 0.1 s ~ 1000.0 s、OFF 判定遅延時間(Judge Delay)設定範囲 *2 0.1 s ~ 100.0 s、AUTO *3(DCW のみ) 確度 ±(100 ppm of setting + 20 ms)(Fall Time を除く) - *1 ACW試験、DCW試験でPASS判定時のみ有効です。DCW試験時は、本製品内部およびEUTの静電容量のため、設定時間中に電圧が下がりきらないことがあります。
- *2 Rise TimeとTest Timeを合計した時間より短い時間のみ設定できます。
- *3 Delay AutoをONに設定した場合、充電時間が終了するまでLOWER判定を行いません。
項目 TOS9300 TOS9301 TOS9301PD TOS9302 TOS9303 TOS9303LC その他の仕様 アナログモニタ *1 電流波形、電圧波形に応じた電圧信号が出力される I 電流波形:Scale 50 mA/1 V V 電圧波形:Scale 1 kV/1V 接地方式
(GND)Low と Guard に切り替え可能 Low GND がLOW 端子に接続される。LOW 端子(シャシ)に流れる電流が測定される(通常用途)。 Guard *2 GND がガードに接続される。LOW 端子に流れる電流のみを測定し、シャシに流れる電流は測定されない(高感度、高精度測定用途)。 - *1 モニタ用の信号は、シャシ(アース)から絶縁されて出力されます。オシロスコープなどのBNCシールドが接地される外部機器を接続する場合には、必ず接地方式(GND)を Low に設定してください。値は校正されていません。
- *2 EUTおよび治具などが接地される可能性がある、あるいは不明な場合には、絶対にGNDをGuardに設定しないでください。電流計が短絡され、電流を測定できないため大変危険です。通常の用途ではGNDはLowに設定してください。
項目 TOS9302 TOS9303 TOS9303LC 出力機能 電流設定範囲 *1 3.0 A ~ 42.0 A AC/DC 分解能 0.1 A 確度 ±(1 % of setting + 0.4 A) AC 最大定格出力 *2 220 VA(出力端子において) ひずみ率 2%以下(20 A 以上、0.1 Ω 純抵抗負荷にて) 周波数 50 Hz、60 Hz から選択。正弦波 確度 ±200 ppm 開放端子電圧 6 Vrms 以下 出力方式 PWM スイッチング方式 DC 最大定格出力 220 W(出力端子において) リップル ±0.4 Ap-p以下(TYP) 開放端子電圧 6.0 V 以下 - *1 最大定格出力以下で、出力端子電圧5.4V以下の抵抗の場合。
- *2 連続で試験をする場合には、上限判定基準値の設定によっては出力時間の制限と休止時間が必要になることがあります。
項目 TOS9302 TOS9303 TOS9303LC 測定機能 出力電流計 測定範囲 0.0 A ~ 45.0 A AC/DC 分解能 0.01 A 確度 ±(1 % of reading + 0.2 A) 応答 AC:真の実効値、DC:平均値 ホールド機能 試験終了時の測定電流値をPASS、FAIL 判定表示中に保持。 出力電圧計 測定範囲 AC:0.00 V ~ 6.00 V、DC:0.00 V ~ 8.50 V 分解能 0.001 V オフセットキャンセル機能 試験に不要な電圧値を測定値から最大 5V(AC/DC)までキャンセル。 OFF 機能あり。 確度 ±(1 % of setting + 0.02 V) 応答 AC:真の実効値、DC:平均値 ホールド機能 試験終了時の測定電圧値をPASS、FAIL 判定表示中に保持。 抵抗計 測定範囲 *1 1 mΩ ~ 600 mΩ 分解能 1 mΩ オフセットキャンセル機能 試験に不要な抵抗値を測定値から最大 10 Ω までキャンセル。OFF 機能あり。 確度 ±(2 % of reading + 3 mΩ) ホールド機能 試験終了時の測定抵抗値をPASS 判定表示中に保持 - *1 出力電圧測定値と出力電流測定値から演算して算出しています。
項目 TOS9302 TOS9303 TOS9303LC 判定機能 判定動作 抵抗値、またはセンシング電圧値による判定を選択可能。判定時に出力が遮断される。ブザー音量は PASS、FAIL それぞれ個別に 0(OFF)~ 10 まで設定可能。自動試験ではプログラム終了時の判定のみブザーが有効。 Upper FAIL 判定方法 上限判定基準値(Upper)以上の抵抗値、またはセンシング電圧値が検出された。接触確認中は判定しない。 表示部 「Upper-FAIL」が表示される ブザー オン SIGNAL I/O STOP 信号が入力されるまで連続で U FAIL 信号が出力される LOWER FAIL 判定方法 下限判定基準値(Lower)以下の抵抗値、またはセンシング電圧値が検出された。 表示部 「Lower-FAIL」が表示される ブザー オン SIGNAL I/O STOP 信号が入力されるまで連続で L FAIL 信号が出力される PASS 判定方法 試験時間を経過して Upper-FAIL、Lower-FAIL でなければ PASS 判定。 表示部 「PASS」が表示される ブザー オン(50 ms 固定) SIGNAL I/O Pass Hold で設定した時間まで PASS 信号が出力される。Pass Hold で Infinity を設定した場合には STOP 信号が入力されるまで連続で PASS 信号が出力される。 抵抗値判定 上限判定基準値(Upper)設定範囲 0.0001 Ω ~ 10.0000 Ω 下限判定基準値(Lower)設定範囲 0.0000 Ω ~ 9.9999 Ω 判定確度 ±(2 % of setting + 3 mΩ) 電圧値判定 上限判定基準値(Upper)設定範囲 0.001 V ~ 5.000 V AC/DC 下限判定基準値(Lower)設定範囲 0.000 V ~ 4.999 V AC/DC 判定確度 ±(2 % of setting + 0.05 V) 校正 純抵抗負荷を使用して校正(AC の場合は正弦波の実効値で校正) 接触確認(Contact Check)機能 テストリードに電流が流れるのを確認してから試験開始。(OFF 設定あり) 項目 TOS9302 TOS9303 TOS9303LC タイマー機能 電圧上昇時間(Rise Time)設定範囲 0.1 s ~ 200.0 s 電圧降下時間(Fall Time)設定範囲 *1 0.1 s ~ 200.0 s、OFF 試験時間(Test Time) 0.1 s ~ 1000.0 s、OFF 確度 ±(100 ppm of setting + 20 ms)(Fall Time は除く) - *1 PASS判定時のみ有効です。DC試験時は、本製品内部およびEUTの静電容量のため、設定時間中に電圧が下がりきらないことがあります。
項目 TOS9300 TOS9301 TOS9301PD TOS9302 TOS9303 TOS9303LC REMOTE MINI DIN 9ピンコネクタ。下記のオプションを接続して試験開始/終了のリモートコントロール。
リモートコントロールボックス RC01-TOS、RC02-TOS
高圧テストプローブ HP01A-TOS、HP02A-TOS
(ただし、試験電圧が 4 kVac、5 kVdc 以下の場合)SIGNAL I/O D-sub 37 ピンコネクタ。 機能 インターロックの作動/解除、セットアップメモリー呼び出し、自動試験のプログラム呼び出し、試験の開始/終了、試験中/電圧発生状態のモニタ、試験ステータスのモニタ、判定結果のモニタ、自動試験のステップ実行状況のモニタ、保護機能の作動状態のモニタ 入力仕様 入力信号はすべてローアクティブ制御。入力端子は抵抗により +12 Vにプルアップ。入力端子の開放はハイレベルの入力と等価。 ハイレベル入力電圧 11 V ~ 15 V ローレベル入力電圧 0V ~ 4V ローレベル入力電流 最大-5 mA 入力時間幅 最小 5 ms 出力仕様 出力方式 オープンコレクタ出力(4.5 Vdc ~ 30 Vdc) 出力耐電圧 30 Vdc 出力飽和電圧 約 1.1 V(25 ℃) 最大出力電流 400 mA(TOTAL) STATUS OUT オプション製品用の出力端子。 + 端子(赤) +24 V を出力。出力条件はコンフィグ設定のStatus Output で設定可能。 - 端子(黒) +24 V 回路コモン。 SCANNER MINI DIN8 ピンコネクタ。オプションの高電圧スキャナTOS9320 用 端子。最大接続台数は 4 台 16 チャンネル。 USB(ホスト) 標準A タイプソケット、FAT32、32 GB 以下 USB2.0 仕様に準拠、通信速度 12 Mbps(Full speed) リモートコントロール 電源のオン/オフ、キーロック、自動試験以外の全機能をリモートコントロール可能。 RS232C ハードウェア D-sub9 ピンコネクタ(EIA-232D に準拠)
通信速度:9600 / 19200 / 38400 / 57600 / 115200 bps
データ長:8bit、ストップビット:1 bit、パリティ:なし、フロー制御:なし/ CTS-RTSメッセージターミネータ 受信時 LF、送信時 LF USB(デバイス) ハードウェア 標準 B タイプソケット
USB2.0 仕様に準拠、通信速度 480 Mbps(High Speed)メッセージターミネータ 受信時:LF または EOM、送信時:LF+EOM デバイスクラス USBTMC-USB488 デバイスクラス仕様に準拠。 LAN ハードウェア IEEE 802,3 100Base-TX/10Base-T Ethernet Auto-MDIX 対応
IPv4, RJ-45 コネクタ対応規格 LXI 1.5 Core Specification 2011 通信プロトコル VXI-11、HiSLIP、SCPI-RAW、SCPI-Telnet メッセージターミネータ VXI-11、HiSLIP: 受信時 LF またはEND、送信時LF + END
SCPI-RAW: 受信時 LF、送信時 LF表示部 7 インチLCD 項目 TOS9300 TOS9301 TOS9301PD TOS9302 TOS9303 TOS9303LC 自動試験 ACW、DCW、IR、EC を組み合わせて自動実行。LC の場合は TC、PCC、Patient のみで組み合わせが可能。 試験条件メモリー セットアップメモリ 試験条件(ACW、DCW、IR、EC、 LC)を 51 通りまで保存。 プログラムメモリ プログラム(ACW、DCW、IR、EC、PD)の組み合わせを 100 ステップ、100 通りまで保存。 プログラムメモリ(LC) プログラム(TC、PCC、Patient)の組み合わせを 100 ステップ、100 通りまで保存。 試験結果メモリー 単独試験、自動試験の直近の試験結果を 1000 個まで記録。電源をオフにするとクリアされる。CSV 形式でUSB メモリーに保存可能。 システムクロック 校正日時、試験実施日時を記録 記録可能日時 2038 年まで 校正期限設定 設定した期限を過ぎると電源オン時に警告。警告時に保護機能を作動させるか、表示部の警告表示のみにするか選択可能。 測定値の表示 測定値の最大値/最小値を表示可能。 通常 試験中に測定値を表示。最大値/最小値は保持しない。 最大値/最小値表示 耐電圧(ACW / DCW)試験では電流測定値の最大値、絶縁抵抗(IR)試験では抵抗測定値の最小値、アース導通(EC)試験では抵抗測定値または電圧測定値の最大値を表示。 試験の開始方法 Double Action STOP スイッチを押すと表示部に 0.5 秒間「READY」と表示され、その間にSTART スイッチを押したときのみ試験を開始。 Momentary START スイッチを押している間のみ試験を実行。 Start Long START スイッチを 1 秒以上押したときのみ試験を開始。 PASS 判定の表示時間(Pass Hold) PASS 判定結果の表示を保持する時間(0.05 s ~ 10.00 s)か、または STOP スイッチが押されるまで保持(Infinity)するかを設定。 STOP 信号の無効化(Fail Mode) SIGNAL I/OコネクタとREMOTE コネクタに接続した機器から、FAIL 判定結果と PROTECTION 状態が解除できないように設定可能。 キー操作のロック(Key Lock) キー操作をロックして、設定値の変更、メモリーやプログラムの上書きなどの誤操作を防止。 保護機能 試験中に保護機能が作動した場合は、即時に出力が遮断されて試験が停止する。 LC 試験の場合は、EUT への給電が中止され、A 端子、B 端子間が開放される。保護機能が作動する条件は下記のとおり。 INTERLOCK インターロックが作動中。 POWER SUPPLY 電源部に異常がある。 OUTPUT ERROR 下記の規定の範囲を超える出力電圧が検出された。
ACW、DCW、IR 試験・PD試験:±(10 % of setting + 50 V) EC 試験:±(10 % of setting + 2 A)OVER LOAD 下記の規定の範囲を超える出力電力が検出された。
ACW:550 W、DCW:110 W または 50 mA、IR(7200 V 試験):110 W または 25 mA、IR(-1000 V 試験):2 mA、EC:240 VA、LC:AC LINE OUTの電流が約 15.7 Aを超えたとき、または電力が 1600 VAを超えたとき。OVER HEAT 本製品の内部温度が異常に上昇した。 OVER RATING 耐電圧試験時に、出力電流が出力時間の制限を超えた。 CAL 設定した校正期限が過ぎた。 REMOTE REMOTE コネクタの脱着が行われた。 SIGNAL I/O SIGNAL I/O コネクタのENABLE 信号に変化があった。 COMMUNICATION 内部通信に異常があった。 OVER RANGE 測定レンジの最大値を超える値が測定された。 MEASURE LC 試験の測定チェックで異常が検出された。 SHORT LC 試験でリレー動作の異常が検出された。 EARTH FAULT 接地方式(GND)の設定が Guard の場合に、本製品の高電圧出力部から接地部に
異常な電流が流れた。SCAN I/F スキャナ動作中にインターフェースケーブルが外れた。または、チャンネル設定されたスキャナが検出されなかった。 項目 TOS9300 TOS9301 TOS9301PD TOS9302 TOS9303 TOS9303LC バックアップ電池寿命 3 年(25 ℃にて) 環境 設置場所 屋内 高度2000mまで 仕様保証範囲 温度 5 °C~ 35 °C(部分放電試験は 18°C~ 28°C) 湿度 20 %rh ~ 80 %rh(部分放電試験は 20%rh~ 70%rh)(結露なし) 動作範囲 温度 0 ℃〜40 ℃ 湿度 20 %rh ~ 80 %rh(結露なし) 保存範囲 温度 −20 ℃〜70℃ 湿度 90 %rh 以下(結露なし) 電源 公称電圧範囲(許容電圧範囲) 100 Vac ~ 120 V / 200 V ~ 240 V(90 Vac ~ 132 V / 170 V ~ 250 V) 消費電力 無負荷時(READY) 100 VA以下 定格負荷時 最大800 VA 許容周波数範囲 47 Hz〜63Hz 絶縁抵抗(AC LINE- シャシ間) 30 MΩ 以上(500 Vdc) 耐電圧(AC LINE- シャシ間) 1500 Vac、1 分間、20 mA 以下 接地連続性 25 Aac / 0.1 Ω 以下 質量 約 17 kg 約 18 kg 約 22 kg 約 20 kg 約 21 kg 約 22 kg 付属品 電源コード(1本、仕向け先によって異なります。)、高電圧テストリード TL31-TOS(1組)、SIGNAL I/O用プラグ(1組)、高電圧危険シール(1枚)、セットアップガイド(1冊)、CD-ROM(1枚)、安全のために(1冊)、重量物警告シール(1枚)※TOS9300には付属しません、アース導通試験用テストリード(1組)※TOS9302、TOS9303、TOS9303LCのみ
[TOS9303LCのみ]
予備ヒューズ(1本)、漏れ電流試験用テストリード(赤2本、黒1本)、フラットプローブ(1枚)電磁適合性(EMC) *1 *2 以下の指令および規格の要求事項に適合
EMC 指令 2014/30/EU
EN 61326-1(Class A *3)、EN 55011(Class A *3、Group 1*4)、EN 61000-3-2、EN 61000-3-3
[適用条件]
本製品に接続するケーブルおよび電線は、すべて 2.5m 未満を使用
SIGNAL I/O を使用する場合には、シールドケーブルを使用
高電圧テストリード TL31-TOS を使用
試験器の外部で放電がない状態安全性 *1 以下の指令および規格の要求事項に適合
低電圧指令 2014/35/EU *2、EN 61010-1(Class I *5 , 汚染度 2 *6)- *1 特注品、改造品には適用されません。
- *2 本体に CE マーキング / UKCA マーキングの表示のあるモデルに対してのみ。
- *3 本製品は Class A 機器です。工業環境での使用が意図されています。本製品を住宅地区で使用すると干渉の原因となることがあります。そのような場合には、ラジオやテレビ放送の受信干渉を防ぐために、ユーザによる電磁放射を減少させる特別な措置が必要となることがあります。
- *4 本製品は Group 1 機器です。本製品は、材料処理または検査/分析のために、電磁放射、誘導および/または静電結合の 形で意図的に無線周波エネルギーを発生/使用しません。
- *5 本製品は Class I 機器です。本製品の保護導体端子を必ず接地してください。正しく接地されていない場合、安全性は保障 されません。
- *6 汚染とは、絶縁耐力または表面抵抗率の低下を引き起こし得る異物(固体、液体、または気体)が付着した状態です。汚染度 2 は、非導電性の汚染だけが存在し、ときどき、結露によって一時的に導電性になり得る状態を想定しています。
外形寸法図(mm)
アプリケーション
車載機器向け電気安全規格試験
AC/DC両対応!EVのバッテリから車載充電器、充電コネクタまで!車載関連の電気安全規格要求に柔軟に対応!
オールインワンモデルTOS9303LCなら1台でOK!
PV(太陽電池)モジュールの耐電圧・絶縁抵抗試験
IEC61730-2およびJIS C 8992-2などの耐電圧試験では、試験電圧を[最大システム電圧×4倍+2000V]まで上昇させた後、電圧を1分間保持させます。
多チャンネル耐電圧・絶縁抵抗試験
機器や部品の試験を省力化。複数の試験ポイント同時に試験!TOS9300シリーズの出力を多チャンネルに拡張。さらに、従来モデルの出力分配も可能で、設備拡張の際にも柔軟に対応できます。
オプション
高電圧スキャナ TOS9320
アース導通試験用 低電圧テストリード
耐電圧試験器用 高電圧テストリード
スキャナ用 高電圧テストリード
高電圧テストプローブ
注:TOS9302でのご使用には、変換アダプタDD-5P/9Pが必要です。
リモートコントロール・ボックス
注:TOS9302でのご使用には、変換アダプタDD-5P/9Pが必要です。