エネルギーが蓄積されたバッテリーのような負荷を接続する場合、主に以下2点について注意が必要です。
バッテリーから直流電源への過大な電流の逆流
直流電源は出力にコンデンサが接続されていますので、バッテリーを接続するとこのコンデンサへ過大な電流が流れ、バッテリーの劣化に繋がります。
対策としては、本製品と負荷の間にダイオードを直列に接続することで負荷から電源への逆流を防止することができます。
ただし、逆流防止ダイオードを使われる場合、リモートセンシング機能との併用はできません。
電源が出力オフ時にバッテリーを放電させてしまう
直流電源には出力コンデンサを放電させるため、若干の電流を吸い込むことが出来る放電回路が組み込まれています。
出力オフした状態で放置しますと、この放電回路によりバッテリーを放電してしまいます。
対策として1点目は上記と同じようにダイオードで電源への流れ込みを防止する方法と、もう1点はPWR-01シリーズには、電源内部のブリーダ回路(放電回路)をオン/オフする機能を備えていますので、 バッテリーを接続して使用する場合は、ブリーダ回路をオフにしてバッテリーの放電を防ぐ方法です。
ただし、 ブリーダ回路をオフしても、放電電流は0Aにはなりません。この電流が問題となる場合は、電源の出力とバッテリー間および、リモートセンシングとバッテリー間に機械的スイッチを接続し、充電が完了した時点でスイッチをオフすることでバッテリーの放電を防ぎます。