TOS5301
TOS5301
270,000円 (税込:297,000円)
- 高安定な出力を実現するPWMアンプ方式
- 5kV/100mA(500VA)のAC耐電圧試験
- 6kV/最大出力50WのDC耐電圧試験器
- 高精度計測±1.5% of reading(電圧計500V以上、電流計1mA以上にて)
- ライズタイム/フォールタイムコントロール
- キーロック&操作部カバー
- USBインターフェース搭載


- 製品詳細
- 仕様・外形図
- オプション
- アプリケーションソフト
- ダウンロード
製品詳細
簡単!確実!安全!グローバルに使える耐電圧・絶縁抵抗試験の新スタンダード
「TOS5300シリーズ」は、電気製品の安全確保に必要とされている4つの試験の中で耐電圧試験、絶縁抵抗試験をするための試験器です。出力は5kV/100mA(AC)、6kV/10mA(DC)で、IEC、EN、UL、VDE、JISなど各国の安全規格および電気用品安全法の要求事項に基づく電子機器、電子部品の耐電圧/絶縁抵抗試験が可能です。
また、新開発のスイッチングアンプを採用することにより試験電圧の安定性を向上。ACライン電圧や周波数が変化しても出力電圧を一定に保つことができるため、電源環境が不安定な地域でも安定した試験が行えます。様々なテストニーズに対応できる機能装備も充実。操作性・確実性・安全性を徹底した低価格な新スタンダードモデルです。
耐電圧試験において、出力波形は重要なスペックです!
一般的な耐電圧試験器は、ACラインの入力電圧をスライドトランスを使い昇圧して出力しています。このスライドトランス方式では入力電圧の変動が出力に影響するため、正しく試験できないことがあります。歪んだ電圧を被試験物に印加する事は新品不良の原因を作ってしまう(部品劣化の加速)場合もあるのです。
TOS5300シリーズは高効率PWMアンプを内蔵しており、ACラインの変動に影響を受けない安定した高電圧を出力できますので、電圧変動の大きい地域でも『安心』して、『安定』した信頼性の高い『安全』な試験が可能です。
安全性と機能性を高めた出力端子
突起部をなくしフラット化。新機構のLOW端子
実際に使用される現場の環境およびオペレータの安全に配慮し、HIGH側出力端子を操作部から一番遠い所に配置しました。回転機構によりケーブルのねじれ(断線)を防止します。 一方のLOW端子もロック機構を本体側に持たせる事でLOW側テストリードの金具を廃止しテストリードが傷つきにくくなりました。これら出力端子の突起部を無くす事により移動時などによる不意の破損を防止することが出来ます。また万一、被試験体と接続ケーブルが何かに引っ掛かったり、不用意な外力が加わった場合はHIGH(高圧)側は外れやすく、LOW(接地)側は外れにくい構造となっています。
誤挿入防止対策も万全。
誤挿入を防ぐためHIGH(赤)、LOW(黒)の色分けはもとより、端子形状も異なるものにしました。
電圧計は±1.5% of reading(500V以上)/最小分解能1V、電流計は±1.5% of reading(1mA以上)/最小分解能1μAと高確度・高分解能のTrue RMS計測回路を搭載しています。また、オートレンジ機能を搭載し判定確度も±1.5% of readingを達成しました。
下限判定確度も上限判定確度と同等の性能を実現し、テストリードの未接続や接触不良などが有効に検出できるようになりました。さらに試験時間0.1秒の高速判定を実現。高精度・高分解能・高速計測・判定機能で確実な試験を行うことが出来ます。
ライズタイム/フォールタイムコントロール
ライズタイムコントロール機能
AC耐電圧試験では設定電圧まで徐々に電圧を上昇させるライズタイムコントロール機能を搭載。電圧上昇時間は0.1s〜10.0sまで0.1s分可能で設定可能です。
フォールタイムコントロール機能
AC耐電圧試験のPASS判定時には徐々に試験電圧を降下させることができます。電圧降下時間は0.1s固定(OFFも可)です。
参考:安全規格の具体例(ルーチンテスト)
IEC60950/J60950(情報処理機器)
絶縁部に加える試験電圧は、ゼロから徐々に規定の電圧まで上げていき、規定の値に60秒間保つ。
IEC60335/J60335(家電)
最初に規定の半分以下の電圧を加え、次に徐々に規定の電圧まで上昇させる。
IEC60065/J60065(オーディオ・ビデオ)
最初は規定電圧の半分以下の値を印加し、その後、最終値まで急速に上げ1分間保持する。
IEC61010/JIS C 1010
いかなる感知できる過渡現象も起こさないように電圧を5秒以内に徐々に規定値まで上げ、その後5秒間維持して試験を実施する。
ライズタイムコントロール機能の必要性
ライズタイムコントロール機能は、EUT(被試験物)に必要以上のストレスをかけてしまうのを防ぐための機能です。EUTの安全性を確認するために耐電圧試験を行いますが、耐電圧試験の試験電圧はEUTが取り扱う電圧の5倍〜10倍というとても高い電圧を印加します。ライズタイムなしで急激に高電圧を印加すると、過渡的に大きな電圧(電流)が発生し、EUTに対してダメージを与える場合があります。試験を行った結果、EUTが明らかに絶縁破壊を起こせば簡単に不良品を認識できるので問題ありませんが、問題は中途半端に壊れた時です。
つまり、“一見何事もなく耐電圧試験に合格。でも実は絶縁性能が低下している。”とういう場合があります。このような場合、EUTが製品として市場に送り出された後に絶縁不良となる可能性があり危険です。安全性を確認する試験で安全性を損なう結果になりかねないのです。このため、各安全規格では耐電圧試験の方法を規定し、試験電圧を徐々に規定の電圧まで上げて試験を実施するように求めています。
TOS5300シリーズのライズタイムコントロール機能は、電圧上昇時間は0.1sから10.0sまで(0.1s分解能)設定でき、また最初に印加するスタート電圧も試験電圧の50%(固定)に設定可能です。さらにフォールタイム機能により、PASS判定で終了後、徐々に試験電圧を降下させることができます。電圧降下時間は0.1s固定(OFFも可)です。
特長
6kV/50WのDC耐電圧試験(TOS5301)
TOS5301は6kVまでのDC耐電圧試験が可能です。低リップルで負荷変動率3%以下の安定なDC/DCコンバータを搭載しています。
25V〜1000V絶縁抵抗試験※
TOS5302は絶縁抵抗試験器を搭載しています。試験電圧は25V、50V、100V、125V、250V、500V、1000Vで、500V以上は〜5.00GΩまでの絶縁抵抗試験が可能です。
※500V以上、〜5.00GΩの測定可能
タクトタイムを短縮
タクトタイムの短縮は生産性の向上につながります。タクトタイムを短くする事=測定の応答速度より早い試験時間では測定確度を極端に悪くしてしまうことから、耐電圧試験の命題でしたが、TOS5300シリーズでは0.1秒からの設定が可能になりました。
ワールドワイド対応
グローバルに使用可能!入力電源変更することなく海外工場でもそのまま使用可能。
出力周波数選択可能!入力側の電源環境に依存しません。周波数50Hz/60Hzの安定した試験電圧を供給。
軽量、コンパクト
質量約15kg。当社従来モデル比40%の軽量化を実現。
※TOS5300とTOS8870Aとの比較
誤操作による過電圧印加防止と出力電圧を監視
LIMIT VOLTAGE機能
あらかじめ設定した電圧以上に試験電圧を設定出来ないようにします。
出力電圧監視機能
出力電圧が設定値の(±350V)を越えた場合、出力を遮断してプロテクション状態に移行します。耐電圧や絶縁の試験では数kVオーダーの高電圧を扱うため、多重の安全策が要求されます。これらの機能により作業者の操作上の安全性を徹底追及し、さらに被試験物への保護を高めました。
インターロック回路
外部装置と連動させて出力を遮断するインターロック機能を搭載しています。作業者の安全を確保するために、本体後面パネルのSIGNAL I/Oコネクタ1番ピン-13番ピンをオープンにするとインターロック機能が作動して、短絡するとインターロック機能が解除されます。
校正期限お知らせ&警告機能
定期的な校正による試験器のトレーサビリティを確保するためにリアルタイムクロックICを内蔵。校正の期限を通知します。さらには期限を過ぎると警告メッセージを出すことによって使用に制限をかけることも可能です。
ディスチャージ回路
DC耐電圧試験、絶縁抵抗試験では試験終了時、被試験物に充電されている電荷を強制的に放電するディスチャージ機能を搭載しています。
メモリ機能で簡単設定!
試験電圧、判定値、試験時間はキーを押してパネル中央のノブを回すだけ。一度設定した試験条件はパネルメモリに記憶させることができます。(3セット)
REMOTEコネクタ、USBインターフェース
フロントパネルに当社オプション専用のREMOTEコネクタ、USBインターフェースを標準装備しました。PCとの接続も簡単に行えます。
SIGNAL I/Oコネクタ
リアパネルにはスタート、ストップの操作や信号出力を備えたSIGNAL I/Oを搭載しています。
ピン番号 | 信号名 | I/O | TOS5300 | TOS5301 | TOS5302 |
1 | INTERLOCK+ | I | +端子、-端子をオープンにすると出力を遮断してProtection状態に移行。 オープン:端子間抵抗値が1.2kΩ以上 ショート:端子間抵抗値が1.2kΩ以下 | ||
2 | PM0 | I | パネルメモリーの選択信号 入力ストローブ信号の立上りで選択信号をラッチしてパネルメモリーを呼び出し ※TEST SEL、AUTO SELよりメモリー選択が優先 | ||
3 | PM1 | I | |||
4 | NC | − | − | ||
5 | NC | − | − | ||
6 | NC | − | − | ||
7 | NC | − | − | ||
8 | NC | − | − | ||
9 | STB | I | パネルメモリーのストローブ信号入力端子 | ||
10 | TEST SEL | I | NA | ACW/DCWの選択信号 L:ACW、H:DCW | 単独試験の選択信号/AUTO試験の順序選択信号 AUTO SELで単独試験を選択 L:ACW、H:DCW AUTO SELでAUTO試験を選択 L:ACW→IR H:IR→ACW |
11 | AUTO SEL | I | NA | NA | AUTO試験/単独試験の選択 L:単独試験、H:AUTO試験 |
12 | COM | − | 回路コモン端子 | ||
13 | INTERLOCK- | I | +端子、-端子をオープンにすると出力を遮断してProtection状態に移行。 オープン:端子間抵抗値が1.2kΩ以上 ショート:端子間抵抗値が1.2kΩ以下 | ||
14 | HV.ON | O | 試験中、および出力端子間に電圧が残留している間オン | 試験中、および出力端子間に電圧が残留している間、および自動試験(AUTO TEST)中オン | |
15 | TEST | O | 試験中にオン(電圧上昇中、および電圧降下中を除く) | ||
16 | PASS | O | PASS と判定したときに約0.2 秒間オン PASS HOLD 時間がHOLD に設定されているときには連続オン | ||
17 | U-FAIL | O | 上限判定基準値以上を検出してUPPER FAILと判定したときに連続オン | ||
18 | L-FAIL | O | 下限判定基準値以上を検出してLOWER FAILと判定したときに連続オン | ||
19 | READY | O | 待機中(READY状態)オン | ||
20 | PROTECTION | O | 保護機能作動時(プロテクション機能作動時)オン | ||
21 | START | I | スタート信号入力端子 | ||
22 | STOP | I | ストップ信号入力端子 | ||
23 | ENABLE | I | スタート信号のENABLE信号入力端子 ENABLE信号が変化するとProtection状態に移行 | ||
24 | +24V | − | +24V内部電源出力端子 最大出力電流100mA | ||
25 | COM | − | 回路コモン端子 | ||
仕様
TOS5300 TOS5301 TOS5302 AC
出力部出力 範囲 0.05 kV 〜 5.00 kV 設定確度 ± (2 % of set + 20 V) [無負荷時] 設定範囲 0.00 kV 〜 5.50 kV 設定分解能 10 V STEP 最大定格出力*1 500 VA (5 kV/100 mA) 最大定格電圧 5 kV 最大定格電流 100 mA [出力電圧0.5 kV 以上] トランス容量 500 VA 出力電圧波形*2 正弦波 出力電圧波形 ひずみ率 出力電圧0.5 kV 以上:3 % 以下(無負荷時、および純抵抗負荷時) 周波数 50 Hz / 60 Hz 周波数確度 ±0.5 %(電圧上昇中を除く) 電圧変動率 10 % 以下(最大定格負荷→ 無負荷) 入力電圧変動 ± 0.3 %(5 kV 無負荷時、電源電圧90 V 〜 250 V) 短絡電流 200 mA 以上(出力電圧1.0 kV 以上) 出力方式 PWM スイッチング方式 DC
出力部出力 範囲 − 0.05 kV 〜 6.00 kV − 設定確度 ± (2 % of set + 20 V)[無負荷時] 設定範囲 0.00 kV 〜 6.20 kV 設定分解能 10 V STEP 最大定格出力*1 50 W(5 kV / 10 mA) 最大定格電圧 6 kV 最大定格電流 10 mA リップル(TYP値) 5 kV無負荷時 50 Vp-p 最大定格負荷 100 Vp-p 電圧変動率 3% 以下(最大定格負荷 → 無負荷) 短絡電流(TYP値) 40 mA(6 kV 出力時) 放電機能 試験終了時に強制放電(放電抵抗125 kΩ) スタート電圧(Start Voltage) 耐電圧試験時の開始時の電圧を設定電圧の50 % に設定可能 制限電圧値(Limit Voltage) 試験電圧設定の上限基準値を設定可能 AC: 0.00 kV 〜 5.50 kV、DC: 0.00 kV 〜 6.20 kV 出力電圧監視機能 出力電圧が設定値の(±350V)を越えた場合に出力を遮断して保護動作 電圧計 アナログ スケール 6 kV AC/DC f.s 確度 ± 5 % f.s 指示 平均値応答/実効値目盛 デジタル 測定範囲 0.000 kV 〜 6.500 kV AC/DC 表示 □ . □□□ kV 確度 V < 500 V:± (1.5 % of rdng + 20 V)
V ≧ 500 V: ±1.5 % of rdng応答*3 真の実効値/平均値応答実効値表示 切り替え可能 ホールド機能 試験終了時の測定電圧値をPASS、FAIL 期間中ホールド 電流計 デジタル 測定範囲 AC: 0.00 mA 〜 110 mA AC: 0.00 mA 〜 110 mA
DC: 0.00 mA 〜 11 mAAC: 0.00 mA 〜 110 mA 表示 i < 1 mA:□ . □□□ mA
1 mA ≦ i < 10 mA:□ . □□□ mA
10 mA ≦ i < 100 mA:□□ . □□ mA
100 mA ≦ i:□□□ . □ mA
i = 測定電流確度*4 1.00 mA ≦ i:± (1.5 % of rdng)
i < 1.00 mA: ± (1.5 % of rdng + 30 μA)応答*3 真の実効値/平均値応答実効値表示 切り替え可能 ホールド機能 試験終了時の測定電流値をPASS 期間中ホールド 判定機能 判定機能 判定 判定方法 表示 ブザー SIGNAL I/O UPPER
FAIL上限基準値以上の電流を検出した場合に、出力を遮断しUPPER FAILと判定。DC耐電圧試験では、電圧上昇中(Rise Time)に電圧上昇率に異常があった場合にもUPPER FAILと判定。 FAIL 点灯画面にOVER表示 ON U-FAIL信号を出力 LOWER
FAIL下限基準値以下の電流を検出した場合に、出力を遮断しLOWER FAILと判定。電圧上昇中(RiseTime)およびAC耐電圧試験の電圧下降中(Fall Time)は判定を行わない。 FAILが点灯画面にUNDER表示 ON L-FAIL信号を出力 PASS 設定時間を経過して異常がなければ出力を遮断しPASSと判定。 PASSが点灯画面に表示 ON PASS信号を出力 - PASS信号はPASS HOLDに設定されている場合にSTOPが入力されるまで連続出力
- UPPER FAIL、LOWER FAIL信号はSTOPが入力されるまで連続出力
- FAILまたはPASSのブザー音量は調節可能
- PASS判定時のブザー音は0.2s固定、PASS HOLD中も0.2sでブザーOFF
上限基準値設定 (UPPER) AC: 0.01 mA 〜 110 mA AC: 0.01 mA 〜 110 mA
DC: 0.01 mA 〜 11 mAAC: 0.01 mA 〜 110 mA 下限基準値設定 (LOWER) AC: 0.01 mA 〜 110 mA / OFF AC: 0.01 mA 〜 110 mA / OFF
DC: 0.01 mA 〜 11 mA / OFFAC: 0.01 mA 〜 110 mA / OFF 判定確度*4 1.00 mA ≦ i:± (1.5 % of set)
i < 1.00 mA: ± (1.5 % of set + 30 μA)電流検出方法 電流の真の実効値、または平均値を算出して基準値と比較 校正 純抵抗負荷を用いて正弦波の実行値で校正 時間 電圧上昇時間(Rise Time) 範囲 0.1 s 〜 10.0 s 設定分解能 0.1 s 電圧降下時間 (Fall Time) 0.1 s / OFF(PASS 判定時のみ有効) 試験時間 (Test Time) 範囲 0.1 s 〜 999 s試験時間のオフ(TIMER OFF)機能あり 設定分解能 0.1 s 〜 99.9 s:0.1 s / 100 s 〜 999 s:1 s 確度 ± (100 ppm + 20 ms)
AC:Fall Time を除く
DC:Rise Time 1kV 以上± 50ms を加算、1kV 未満± 100ms を加算- *1 出力に対する時間制限について:耐電圧電圧発生部の放熱能力は、大きさ、重量、コストなどを考慮して、定格出力の1/2 の設計になっています。 以下の制限内で使用してください。制限外で使用すると、出力部の温度が過上昇して、内部保護回路が作動する場合があります。 そのときは試験を中断して正常温度に戻るまで待機してください。
周囲温度 上限基準値 休止時間 出力時間 t ≦ 40 ℃ AC 50 mA< i ≦ 110 mA 出力時間と同等以上 最大30 分 i < 50 mA 不要 連続出力可能 DC 5 mA< i ≦ 11 mA 出力時間と同等以上 最大1 分 i ≦ 5 mA 判定待ち時間(WAIT TIME)と同等以上 連続出力可能 - (出力時間 = 電圧上昇時間 + 試験時間 + 電圧下降時間)
- *2 試験電圧波形について:容量の値が電圧依存性のある試料(セラミックコンデンサ等)を負荷にした場合には、波形歪が発生することがあります。 ただし試験電圧が1.5 kV の場合には、1000 pF 以下の容量の影響は無視できます。本製品の高電圧電源部はPWM スイッチング方式のため、試験電圧が500 V 以下ではスイッチングノイズ、 スパイクノイズの占める割合が大きくなり、試験電圧が低くなるほど波形歪も大きくなります。
- *3 真の実効値、平均値のいずれにおいても、測定確度をみたすには50ms 以上の応答時間が必要です。
- *4 電流計確度、判定確度について:AC 耐電圧試験では、測定リードや治具などのストレー容量にも電圧が流れます。ストレー容量に流れる電流は、 被試験器に流れる電流に加算されて測定されます。特に高感度、高精度の判定をする場合には、 ストレー容量に流れる電流を上限/下限基準値に加える等の考慮が必要です。
出力電圧 1 kV 2 kV 3 kV 4 kV 5 kV 長さ350 mm のリード線を 空中吊り時(TYP 値) 2 μA 4 μA 6 μA 8 μA 10 μA 付属の高電圧テストリード TL31-TOS 使用時(TYP 値) 16 μA 32 μA 48 μA 64 μA 80 μA TOS5300 TOS5301 TOS5302 ダブルアクション機能(Double Action) STOP スイッチを押し離してから0.5 秒以内にSTART スイッチを押したときのみ試験を開始 PASS 判定保持時間(Pass Hold) PASS 判定を保持する時間を設定:50 ms/ 100 ms/ 200 ms/ 1 s/ 2 s/ 5 s/ HOLD モーメンタリ機能(Momentary) START スイッチを押している間のみ試験を実行 フェイルモード機能(Fail Mode) リモートコントロールのストップ信号によるFAIL、またはPROTECTION の解除を無効 タイマー機能(TIMER) 設定された時間が経過したら試験を終了 出力電圧監視機能(Volt Error) 出力電圧が設定値の±350 V を超えた場合にPROTECTION 状態に移行し、出力を遮断して試験を停止 メモリー(Memory) 最大3 通りの試験条件を記憶 キーロック(Key lock) パネルからの設定/変更操作のみを無効にする 保護機能 以下の条件の場合にPROTECTION 状態に移行し、直ちに出力を遮断して試験を停止。画面にメッセージを表示 Interlock Protection インターロック信号の入力を検出した場合 Power Supply Protection 電源部の異常を検出した場合 Volt Error Protection 出力電圧を監視して、規定の範囲を超える電圧を検出した場合、AC/ DC 耐電圧試験:±350 V、絶縁抵抗試験:± (10 % of set + 10 V) Over Load Protection 耐電圧試験時に出力制限電力以上の設定をした場合、AC 耐電圧試験: 550 VA 、DC 耐電圧試験:55 VA Over Heat Protection 本製品内部の温度が異常に上昇した場合 Over Rating Protection 耐電圧試験時の出力電流が規定時間を超えて出力された場合 Calibration Protection 設定された校正期限を過ぎた場合 Remote Protection 前面パネルのREMOTE コネクタの脱着を検出した場合 SIGNAL I/O Protection 後面パネルのSIGNAL I/O コネクタのENABLE 信号が変化した場合 USB Protection USB インターフェースで制御中にUSB コネクタが抜けた場合 システムクロック 表示 年/月/日 時:分:秒 で設定 校正日時 校正サービス時に設定 校正期限設定 (Calibration Due Control) 次の校正期限を設定 校正期限切れ警告 (Calibration Protection) 設定した校正期限を過ぎたときの動作を設定。電源投入時に警告表示、または保護状態に移行して試験を不可能にする インターフェース USB USB Specification 2.0 REMOTE 前面パネル9 ピンMINI DIN コネクタ オプションを接続してスタート/ストップのリモートコントロールが可能 SIGNAL I/O 後面パネルD-sub 25 ピンコネクタ TOS5300 TOS5301 TOS5302 表示 VFD:256 x 64 dots + 4 STATUS 表示 バックアップ電池寿命 3 年(25 ℃にて) 環境 設置場所 屋内、高度2000 m まで 仕様保証範囲温度/湿度 5 ℃〜 35 ℃/20 % rh 〜 80 % rh(結露なし) 動作範囲温度/湿度 0 ℃〜 40 ℃/20 % rh 〜 80 % rh(結露なし) 保存範囲温度/湿度 -20 ℃〜 70 ℃/90 % rh 以下(結露なし) 電源 公称電圧範囲(許容電圧範囲) 100 Vac 〜 240 Vac (90 Vac 〜 250 Vac) 消費電力 無負荷時(READY) 100 VA 以下 定格負荷時 最大800 VA 許容周波数範囲 47 Hz 〜 63 Hz 絶縁抵抗(AC LINEーシャシ間) 30 MΩ 以上(500 Vdc) 耐電圧(AC LINEーシャシ間) 1400 Vac、2 秒間(全数試験)/1500Vac、1 分間(型式試験) 接地連続性 25 Aac / 0.1 Ω 以下 安全性 *1 以下の指令および規格の要求事項に適合
低電圧指令 2006/95/EC、 EN 61010-1 (Class I*4 ,Pollution degree 2)電磁適合性(EMC)*1 *2 以下の指令および規格の要求事項に適合
EMC 指令 2004/108/EC
EN 61326-1(Class A *2)
EN 55011(Class A*2、Group1*3)
EN 61000-3-2
EN 61000-3-3
[適用条件]
本製品に接続するケーブルおよび電線は、すべて2.5 m 未満を使用
SIGNAL I/O を使用する場合には、シールドケーブルを使用
高電圧テストリードTL31-TOS を使用
試験器以外のところで放電していない状態外形寸法(最大寸) 320(330)W×132(150)H×350(420)D mm 質量 約14 kg 約15 kg 約14 kg 付属品 電源コード1 本
高電圧テストリード(TL31-TOS) 1 組(赤黒各1 本、ワニ口クリップ付き、1.5 m)
D-SUB25P プラグ1 個 組立式
高電圧危険シール1 枚
ユーザーズマニュアル1
CD-R *5
外形寸法図(mm)
アプリケーションソフト(無償ダウンロード)
試験結果収集ソフトウェア:Data Acquisition for TOS5300
Data Acquisition for TOS5300は、当社耐電圧試験器TOS5300シリーズの試験結果を収集し、管理するためのフリーソフトウェアです。Data Acquisition for TOS5300を使うことでデータの保存・検索・印刷が手軽に行え、さらには試験の実行・停止をPCから簡単に行えます。
- 当ソフトウェアの動作には、TOS5300シリーズの本体ファームウェアver.1.22以降が必要です。
※ファームウェアver.1.22未満の製品については、バージョンアップが必要です。ファームウェアバージョンアップは製品のお預かり、および別途費用を申し受けます。ご用命は販売代理店、もしくは当社営業所までお申し付け下さい。
ダウンロード
カタログデータ
2D CADデータ
取扱説明書
アップデータ/ドライバ
オプション
耐電圧試験器用 高電圧テストリード
リモートコントロール・ボックス
注:TOS5200でのご使用には、リモコン用変換ケーブル(DD-5P/9P)も合わせてお求めください。
耐電圧試験器用 高電圧テストプローブ
注:TOS5200でのご使用には、リモコン用変換ケーブル(DD-5P/9P)も合わせてお求めください。